Livedoor無線LANサービスとPDA

本田雅一の「週刊モバイル通信」

これまでの公衆無線LANサービスでも、PDAをユーザーに貸し出し、駅などで地域性の高いコンテンツを配信し、同時にインターネットに接続させてみるといったトライアルは行なわれてきた。

 しかし実際の利用形態としては、PDAのような小型端末よりもパソコンを開いて使うことが多かったのではないだろうか。最近はたとえばYahoo! BBモバイルが駐車場サービスのタイムズに入り始めるなど、屋外での設置例も増えてはいるが、それも屋外で徒歩のユーザーが小型端末を使うのではなく、車で移動する営業マンなどが駐車スペースでインターネットに繋ぐために使われている。

 これはおそらく“限られた場所でしか利用できないサービス”という宿命をホットスポットが背負っているからだ。カバーエリアがスポットからエリアになると、液晶パネルを開いてノートPCで腰を据えてインターネットを使うといった用途よりも、もっと気軽に携帯電話のネットワークサービスを利用するのと同じような感覚で利用するケースが増えてくると思われる。

 すっかり一時の熱が冷めているPDA業界だが、あるいは無線LANの面展開がPDAにはプラスに作用するかもしれない。また“いったい何に使うの?”と実用面を疑問視される事も多いミニノートPCなども、その利用価値が現在よりも高まるはずだ。“いったい何に使うの?”と“どこでも何にでも使えそうだね”というのでは、天と地ほどの違いがある。

公衆無線LANサービスが点から面へと変わると、歩きながら使えるPDAの使用頻度が高まるのではないかという見方もありますね。
確かに既存のPDAユーザーには期待度が高いニュースです。
かといって、PDAの需要が飛躍的に増えるかというとそうでもないと思います。
無線LANサービスをエリアで展開できるのは、とりあえずはユーザーの多いビジネス街や人口密集地のみでしょう。
個人的にはPHS並みのエリアで使えて月額2000円位なら使うかと思いますが、その無線LANを利用する人にPDAを使ってもらうには、PDAメーカーやLivedoorが何か提案をし、CMを流し、PDAの認知度を高めないと。
それにYahooBBがそうであったように、無線LANで収支を安定させるまでには、かなりの投資を覚悟しなきゃいけないと思います。